マンガ「栗坊の紙漉き日記」のできた経緯


30万円あったら、二三版(60×90)の簀桁(すげた)が買える!

2010年の岩手マンガ大賞の賞金額30万を知った時、ポカポカ頭の私は喜びました。
岩手に関連する内容であることが条件。
ならば、途絶えた和紙を復活させるべく活動する栗坊をモデルに、東山和紙まで描けたら30万円いただける!

これが初めてのマンガに挑戦したいきさつです。
休みの日や夜にコツコツ。
もちろん、

締め切りの1ヶ月前に気付いての初挑戦は間に合わず、30万円の土俵にすら上がれませんでした。
「まさか半端のままにはしないだろうね?」
半端のまま放棄しようかと思った時にかけられたこの言葉に奮い立ち、お世話になった方々への報告書として、ノンフィクションに仕上げました。

聞くことのできる継承者もなく、道具もない。それでも拙い紙漉き屋を始めた理由が詰まっています。


「栗坊の紙漉き日記」