途絶えた閉伊川紙を語り継ぎたくて


 

「紙漉き屋 群青」をおたずねいただきありがとうございます。 

地元の途絶えた手漉き和紙を掘り起こして次に伝えたい、そんな想いで拙い和紙を漉き始めました。


 

 

友人から戴いた手作りの看板。

手彫りの屋号が埋め込まれています。

 

 この写真は新しい時のものですが、いつの間にか6年も経って、色があせたり、角が落ちたり、ニスがはげてきたり・・・年季が入ってきています。

風雨によって静かにまろやかになる。できたら私もそうありたいなぁと思います。2018/1/30 追記

              

閉伊川紙のことを語り継ぎたい!

そう思っても、はっきりしたことは「昔あった~ど」と「盛岡藩の雑書にちょっぴりの記述がある」ことぐらい。

閉伊川紙を漉いた方はもちろん、工程を全部知っている方ももういません。

だからこそ、何とかしたいと思いました。

 

それから5年が経って、歩みののろい亀のようですが、少しずつ昔の紙漉きのことが、聞こえてくることもあります。

紙の作業は工程がたくさんありますが、明日の作業はこれと考えた時に、明日取り掛かるための前日の準備を忘れることがなくなりました。

 

東山和紙の短期講習を受けたあと、何度思ったことでしょう。

習ったのは東山和紙だと。閉伊川和紙はどんな漉き方だったのだろうと。

このごろは、肩ひじ張らず、きっとこんな気持ちで漉いたんだろうな~って、野鳥の声に耳を傾け風の音を聴きながら作業しています。    2017/3/23 記

 


ブログ「栗坊のじたばた紙漉き奮闘記」